ウォークマンなるものが、世に出始めたのが、僕が小学5、6年生、中学1年生…だいたいそれぐらいだったと思う。もうそれはそれは画期的で、音楽を聴かなかった身であっても、頭にヘッドホンをして聞き持ち歩く姿は一つのステイタスだった。友人の中にはすでに海外ミュージシャンの曲をそいつに入れて持ち歩いている猛者もいたな
そのうち僕も、生意気にそいつを手に入れる。イコライザーが表面についてる、ちょい変化球的なやつ。自分の好きなものをカセットテープに録音して持ち歩く、いつでも聴けるし何を聴いてるか他の人にはわからない。自分の世界に浸れる。いいことずくめだなこれ。もちろん聴く音楽がなかった僕のお気に入りは、漫才オンリー。当時は凄まじい漫才ブームだったな
今思うと、HSP気味の自分にとっては、やはりこういった内にこもれる世界が、絶対的に必要だったように思う。常に外に向かって大きくエネルギーを消耗して、ヘトヘトになってしまう僕にとっては救世主
昨日の夜やっとこさ、ワイヤレスイヤホンとウォークマンがBluetoothで繋がった。いや、この組み合わせは前からあるにはあったんだけど、Bluetoothで繋ぐと音楽が爆音で…大人になった今は音楽も聴くようになったもんね!…音量調節ができず、何ともならんなあと長いこと諦めていた
が、ここんとこ世間の軋轢に心がささくれだった僕は、自分と向き合う時間を作ろうと、いったん心の中をリセットしようと、もう1回だけ腰を据えてじっくり考えてみた、繋ぎ方を。調べてみると、あるやんあるやん、ウォークマン本体で操作するんじゃなくてイヤホンの方で音量を調節するんや!ということで、あっという間に出来る。まああっさりしたこと
こうなりゃ、心に秘密基地、僕の中で小宇宙が完成。ポケットにポンと入れ、好きな音楽…落語も多いけど…自分だけの時間を取り戻す。居場所が出来て、ちょっと落ち着けると思う
自分に向き合う時間、55歳…いつまで自分と戦ってるんか、自分にもっと優しくならんとあかんね
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